岡目鉢木/Simon.Simonです。

新作ゲームシナリオを公開させていただきます。

8月末には、Steamにて公開予定。

Steam:https://store.steampowered.com/?l=japanese

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「ゴッホが残したものとは」

「灯台は道を照らす」

 

・シナリオ

 

花に魅せられた男

私はこのことを形にしておこうと思う。

私はあの日から、あの黄色い花に手を引かれてしまったようだ。

その黄色に輝く花は、いつも太陽を覗いては、そこにいた。

私はそのことに自分を感じたのである。

今まで、私はほとんど独りで過ごしてきた。

家族はできたが、うまくはいかなかった。

私の意見は無視され、私もまた、家族の声を聴こうとしなかった。

そうして、私の家には、私の居場所はなくなってしまっていた。

私は別の場所に居場所を見出そうとし始めていた。

今思うと、本当の孤独を感じ始めたのは、そこからだろうと思う。

 

私はある大きな屋敷へと移り住むこととなった。

これだけ大きな屋敷であれば、自分の居心地の良い場所を見つけ出せるだろうと思ったからだった。

かなり広い屋敷には、人の気配は全くなかった。

そのことがどれほど恐ろしいことか、その時の自分には理解できなかった。

独りで食事をとり、独りで寝て、独りで過ごす。

恐ろしい程の自由であった。

 

土台

そんな毎日に違和感を覚え始めた頃、私は家の外に救いを求めるようになっていった。

 

私は近くの街へと出かけると、ただ人間を観察していたり、人々の流行りを観察をしていたりしていた。

何日か街に滞在すると、飽きてしまった次の街へと出かけるのであった。

人間の観察に飽きて、次は、家に飾るものを探していた。

豪華な家具であったり、綺麗なデザインのインテリアを販売している店に足を運んでは、いくつかを買って、家に飾っていた。

しかし、どれもしっくりこなかった。

それはまるで自分のものではないかのように感じられたのである。

 

特に考えもなく、物ばかり見ていたある日、1つの絵に出会った。

それは、花瓶に入った黄色の花を描いた絵だった。

街に来た旅人が、遠方で入手した絵を道端で売っていたのである。

その絵を見た私は、黄色の花を描くのに、背景が黄色だったことを強く印象付けられた。

次の日も、次の日も、黄色の花の絵はそこに居続けた。

その花は誰の目にもとまらないものだった。

私はそこにどこか自分を重ねていたのだろうと思う。

 

私は絵を購入した。

絵の何に惹かれたのか、その時は何も理解していなかった。

私は家に持ち帰り、どこに置くべきなのかをかなり迷っていた。

絵などのアートを飾ったことなど一度もなかったのだ。

ようやく落ち着いたのは、この長い屋敷の入り口付近だった。

いつか訪れるお客様を、きっとこの花は暖かく迎えてくれるだろう、そう思ったのだ。

そう思ったのは、この花が太陽を浴びて育つという印象が強い花であったからであろう。

 

渇望

それからしばらくして、この絵を描いた人物のことを知りたくなった。

私はまた毎日あの街へ足を運び、あの絵を売ってくれた商人を待っていた。

幸いにも、早くに商人と巡り会えた。

私は彼に駆け寄り、お酒をおごる代わりに、あの絵の画家のことを教えてくれと頼んだ。

商人は快く了承してくれた。

話を聞くと、商人は画家とは会ったことはないと言った。

商人仲間と物を交換して手に入れたものだという。

仲間の商人が教えてくれたことを私にも教えてくれた。

その画家は、オランダ出身の画家。主に油絵を描いており、あの黄色の花で有名でもあるそうだった。

それから画家の人生についてを聞いた。

商人の話は興味深く、何時間も聴き続けた。

彼の人生についてここで長々と書くつもりはない。

しかし、私はあのとき商人から、彼という物語を聞いて思ったことがある。

「なんと悲惨な人生であろうか」と。

 

栄養

それから、私は彼の絵を集めるようになっていた。

商人に仲間がいる街を聞き、色々な街を旅した。

そして、彼の絵を見つけては、買い漁っていた。

さらには、彼に会ったことがある人物を探していた。

私は今まで芸術というものに触れてはこなかった。

私の感性では、芸術を理解することができなかったのだ。

私は彼の絵を買うことで、芸術に目覚めたわけではない。

彼の人生に興味を持っているのだ。

 

光と影

彼のどの絵も、私は惹かれるものがあった。

そして、どの絵にも彼という面影を感じた。

しかし、一枚だけ、彼だけではないと感じる絵があった。

あの黄色の花だ。

あの絵には、どうしても彼以外に、もう二人いるのではないかと感じている。

そして、私はどうもあの黄色の花が一番好きなようだった。

 

とうとう彼が自身で描いた肖像画をいくつか手に入れることができた。

私はそのときはじめて彼を見た。

正直、恐ろしいとさえ感じていた。

なぜなら、彼の肖像画は、生きているという感じがしなかったからだ。

彼は自分自身をそんな風に見ていたのだろうか、そんなことを考えていた。

今思えば、彼の絵との時間は、私は孤独というものを感じないでいれたように思う。

 

ある日、また彼の絵を見つけ、商人と取引をしているときだった。

商人が驚くべきことを口にしたのだ。

「これを描いた画家に会ったことがあるよ」

私は驚き、嬉しくなった。

商人にまた酒をおごり、彼のことを詳しく聞かせてもらった。

彼がどんな生き方をしてきたのかを。

街から屋敷へ帰るとき、商人から聞いた彼のことをずっと考えていた。

「彼はまさに愛の画家だ」

 

私はこの屋敷でずっと彼の絵を眺め、考えていた。

やはり彼の表現するものは、私がこれまで見てきた作品と遠くない。

彼はある信念の中、描き続けたことがうかがえる。

それは私には、何なのかはわからない。

正直言って、彼の絵が芸術的な作品として、どれほどの価値があるのか、いかに技術的であるのかわからない。

今まで私は芸術に触れてこなかったのだから当然である。

しかし、私はそんなことには興味がなかった。

私は、彼という人物を見たかったのである。

そのために、これほどまでのパズルを集めてきたのだ。

 

私は彼の人生が好きだった。

彼の人生は岩のようにパワフルであり、羽のように愛情深かった。

彼の絵に惹かれたのは、誰にも理解してもらえない私の人生に、彼が共感してくれるように感じるからだ。

 

私はあることを考えるようになった。

―多くの人に彼の絵を見てほしい、彼のすばらしさを知って欲しい―

私は自分の屋敷で、絵の展覧会を開いた。近くの街にはよく足を運ぶため、そこらの人間が興味を持ってくれた。

宣伝は商人が、多少の金額で引き受けてくれた。

しかし、人々の反応は、冷たいものだった。

後になってわかったが、人々は彼のことを知らない。

そして、これらの絵が私の絵だと勘違いした人もいるようだった。

絵の裏に隠された本当に美しいものを誰も見ようともしなかったのだ。

彼の本当の美しさを表現することができなかった私のミスである。

 

開花

展覧会を開いても、もはや誰も来なくなってしまった。

商人も協力してくれなくなってしまった。

その頃から、私の影が強くなっていったように思う。

やがて、私の影は風船のように破裂していき、この屋敷と1つになりはじめた。

 

私が生きてきた人生というのは、きっと世界で独りの物語ではないと思っている。

私はきっと彼の作品の1つになりたいと思い始めたのではないだろうかと思っている。

 

私の時間はもう長くないようだ。

もう絵探しにもいけない。

ここで最後を遂げるのであろう。

最後に考えていたのは、私があの黄色の花に惹かれたのは、なぜだろうかということだった。

答えは影の中。

そして、彼は本当に愛情深い人物であった。

彼のことを愛してくれる人もいた。

私はきっと彼が羨ましかったのだと思う。

彼は私にとって、暗闇の灯台だった。

 

太陽

これは私の最後の願いである。

わがままに生きてきた私でさえ、この願いを神様はきっと許してくれるはずだ。

 

―私の血を分けた者に、私の絵、いや、彼の絵を託したい。

 どんな手段でも構わない。

 今のままでは、彼らが私の屋敷へ足を運んでくれるとは思えない。

 どうにかして、私の絵を未来へつないでほしい。

 きっと彼の絵は世界中で見られるようになるのであるから。

 

生死を問わず、魂は1つに。

Sunflower Code

 

・ゲーム内容

―ジャンル・ホラーミステリー

―暗号解読

―ファン・ゴッホ

―ひまわり

 

Twitter:https://twitter.com/Youtube53526942?lang=ja

また、ゲーム内画像などご紹介させてください。

岡目鉢木/Simon.Simonでした。