27歳で江戸川乱歩賞を受賞された東野圭吾

エドガー・アラン・ポーとの共通点についてお話していきたいと思います。

東野圭吾と言えば, 皆さんよく知っておられる作家さんだと思います。

エドガー・アラン・ポーは, 江戸川乱歩がその名を文字って名乗っていることで有名な方ですよね。

そして, 今回の引用は,

堀江 (2012) 「東野圭吾とエドガー・アラン・ポー」大阪府立大学紀要 (人文・社会科学) 60, p.23-32

という論文です。

以下に紹介していきます。

「東野圭吾とエドガー・アラン・ポー」

まず, 簡単に江戸川乱歩賞についてお話しします。

数ある賞の中で, 有名な推理小説賞と言えば, 江戸川乱歩賞に当たるわけです。

賞金はなんと1,000万円だと言われています。

 

他の賞の受賞者は, 小説家を継続することができないなんて方もおられますが, 乱歩賞は, 生涯小説家をされている方が多い, ありがたい賞なんですね。

そんな賞を20代で手に入れた東野圭吾。

彼は, 推理小説やミステリーなんかに長けていますね。

この論文では, こう提言したいんです。

東野圭吾は, 江戸川乱歩に影響を受けたというよりも, エドガー・アラン・ポーに影響をうけているのではないか?

ということなんです。

詳しく説明します。

ポーと言えば, 推理小説の始祖 (先駆者) とも言われていますが, ポーの作品ジャンルは幅広いんです。

ゴシック的怪奇小説

SF小説

ファルス (笑い話)

文芸評論

 

東野はこれらももちろん書かれますが, さらに

ユーモア

シリアス

と幅広く書いています。

実際に, 東野圭吾の作品とポーの作品には, いくつもの共通点が見られているそうなんです。

 

<モルグ街の殺人> エドガー・アラン・ポー著

短編の推理小説ですね。

探偵が出てきます。

東野圭吾の作品の中にこの<モルグ街の殺人>の面影が感じられるものがあるんです。

<学生街の殺人> (1987)

「名探偵の呪縛」 (1996)

何に面影を感じるのかというと,

ポーは, 文学史上, 最初に密室 (事件) を扱った小説家

と言われているんですね。

東野も積極的に密室殺人なんかが出てきます。

 

さらに, 作中<モルグ街の殺人>という言葉がダイレクトに出てきます。

意識されている証拠なのでしょうか。

以下の共通点は, 簡単にご紹介しますが,

他の共通点としては, 「分身」なんです。

つまり, 「ドッペルゲンガー」ものが重なっているんですね。

 

「双子」ものもそうです。

この2つに1つという概念は, 「二重人格」としても書かれています。

ポー著「告げ口心臓」(1843)

さらに, ファルスとサスペンスは, 類似点が多いです。

最後に「生き返り」というテーマも共通しているんです。

詳しく紹介します。

ポーにおいて, 「生き返り」は「早すぎた埋葬」とセットで出てくるそうなんです。

「早すぎた埋葬」とは, 死んだと思って, 土葬や火葬をするが, 実は生きていた、という話ですね。

ポー著「秘密」

 

東野においても, これらのテーマが見られます。

「白夜行」(1999)

「幻夜」(2004)

二人とも, このテーマの中である言葉を使っています。

「ナルコレプシー」

これは, 睡眠発作とも言われ, 突然気を失ったように倒れて眠ってしまう病気なんです。

これを死んでしまったと表現したようですね。

 

簡単に紹介しましたが, 以上です。

エドガー・アラン・ポーという名は皆さん, ご存じかもしれません。

アニメ「コナン」の一番最初に出てきたりしていましたからね。

しかし, 彼の人生について知っている方は少ないのではないでしょうか。

彼の人生はとても面白いです。

彼の謎の死を遂げた作家なんです。

人生までもミステリーですね。

簡単に言うと, 酒に酔って倒れているポーを友人が発見し, そのまま死亡が確認されました。

後に, 彼は選挙に投票していたことがわかりました。

ただの酒のせいで死んだのではない。

彼に一体何があったのか。

未だに解明していません。

推理小説家が謎を残して死んでいきました。

また, どこかで詳しく紹介できたらいいなと思います。

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